2017年4月13日木曜日

オンヘッドホン・ノーザツオン

 最近毎朝5時に起きて書いています。いつも言っていますが、朝型なので早起きした方がはかどるのです。夜はダメ。セロトニンが出てダウナーになってしまいます。起きて、食事をして、ヘッドホンをつけたらゴーです。このヘッドホンが執筆時間の次くらいに重要。自分がパソコンの画面と音楽の中だけにいるような気分になれます。現実のトピックを取り入れた物語を書きたいと思っていますが、現実のことを考えていたら筆なんて進みません。寝起きでくらくらしている頭のこととか、やりかけの仕事のこととか、隣の部屋の奴のこととか……。全ては雑音です。塞いで、のけて、イメージの世界だけを見るべきでしょう。

 早朝の利点はそもそも余計な情報があまり入ってこない、ということです。テレビもラジオも昨日の焼き直しみたいな内容ばかりですから、うっかり誘惑に負けてつけてしまっても気を惹かれるものがありません。他人も寝静まっているから物音もしません。自分が物音をたてたら殴られるかもしれませんが。物理的にも隔絶されて、孤独な気分になれます。

 ただ、良い面もあれば悪い面もあるのが世の常。悪い面は、周りの人と生活リズムがずれてしまうことです。若者は夜元気なもの。しかし僕は夕方にはもう眠くなり始めてしまいます。食事も早いので、みんなより空腹になる時間も早い。同じタイミングと空腹感で食べられないので、一緒に食事に行ったって楽しみ切れません。さっきお菓子食べちゃったよ、みたいな。


 そういう生活をしていると、社交性も落ちてしまいます。どんどん自分の中に沈み込んでいって、目に入るものが減っていく。今はそれが必要な時期だと考えるようにして、自分を許しています。でもどこかでは一度やめないとね。コミュニケーション力を取り戻す。息継ぎするみたいに。浮上したらもう海の底は見えないけれど。不愛想になっているかもしれませんが、もうしばらく優しくしてください。

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